『輸入車は国産車と比べて壊れやすい』というイメージを持たれている方は多いと思います。何を隠そう、私もその中の1人です。故障による維持費などを考えると、輸入車より国産車…と輸入車を諦めてしまう気持ちは痛いほどわかります。
なぜ、輸入車は故障が多いと言われているのか。故障に対する対策など解説していきたいと思います。
なぜ、輸入車は故障しやすいのか?
日本の気候による影響
日本には四季があり非常に寒暖差が大きい地域です。また、海外と比較すると、非常に湿度も高いのが特徴です。
日本車はこのような日本特有の気候に合わせて作られていますが、輸入車はこの寒暖差や湿度への対応が十分とは言えません。
そのため、酷暑・酷寒による電気系統のトラブルや多湿による部品の腐食リスクが比較的高いと言われています。
国産車と輸入車の故障に対する考え方の違い
そもそも輸入車は国産車と異なり、『古くなった部品は交換するもの』という考えがあります。そのため、部品に不具合が生じた場合の認識として『壊れたから修理』ではなく『調子が悪いから交換』というイメージがしっくりくるかもしれません。
そのような考えがあるため、部品自体の精度は国産車と比較すると低めである傾向があります。
故障トラブルへの対策
認定中古車/高年式・低走行車を選択する
中古の輸入車を購入する場合は、認定中古車などでなるべく状態のよい物を選ぶことが良いでしょう。認定中古車は中古車量販店と比較すると高価になりますが、車輛の状態や整備履歴が明確であり、将来的なトラブルを防ぐことができます。
また、メンテナンスや故障時の保証が手厚く、万一の修理費用を安く抑えることができます。
定期的なメンテナンスを行う
購入後は、定期的なメンテナンスや点検を行うことが重要です。故障前の異変やトラブルを早期に発見することにより、故障を未然に防ぐことでができます。
🔧 定期点検・メンテナンスの一覧
エンジンオイル交換
- 目安:5,000〜10,000km または 6か月ごと
- 理由:エンジンの潤滑・冷却を保ち、摩耗や焼き付き防止のため
オイルフィルター交換
- 目安:オイル交換2回に1回
- 理由:オイル中のゴミや異物を除去
タイヤの空気圧・溝のチェック
- 頻度:月1回目安
- 理由:燃費・安全性に直結。偏摩耗やパンク防止
バッテリー点検・交換
- 目安:2〜4年
- チェック方法:始動性が悪い/ライトが暗いなど
ブレーキパッドの点検
- 目安:30,000〜50,000km
- 警告:異音・制動距離の増加がある場合はすぐ点検
冷却水(クーラント)補充・交換
- 目安:2〜3年
- 理由:オーバーヒート防止
ワイパー・ウォッシャー液
- 頻度:季節の変わり目や視界不良時にチェック
- ワイパーゴム交換:1年に1回程度が目安
車検・法定点検
- 新車時:初回3年、以降は2年ごと
- 点検項目:ブレーキ、排ガス、ライト類などの法定項目
エアフィルター交換
- 目安:15,000〜30,000km
- 理由:エンジン効率の維持
まとめ
国産車と比較すると壊れやすいと言われている輸入車ですが、近年は故障率も低下しており、一昔前より安心して乗ることが出来るようになっています。
ただ、中古車などで状態の悪い車輛を選んでしまうと、購入費用以上の修理費用がかかってしまうことがあります。
憧れの輸入車に賢く安心して乗ることが出来るように、正しい知識を身につけていきましょう。
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